京焼 松僲製、七福神 座興盃8揃、完全品。
七福神をストレートに描くのではなく
形や意匠によってそれぞれを表現しており、
一つひとつが個性的で美しく座興盃らしい謎掛けのような面白さがあります。
同じセットをネットで見かけることが稀にありますが、
いずれも8点全て揃うものはなく、ダメージのあるものばかりで、
本品のようにほぼ新品未使用の状態で揃うのは非常に稀少。
オリジナルの箱には平安松僲製とあったようで、
おそらく京焼（当方にある桐箱は専用に仕立ててもらったもの）。
箱に銘はありませんが、盃に陶印が入っています。
１）大黒（大黒天）の盃…俵を模った盃。
端には金彩で宝珠。見込みは打出の小槌。
約W6.3×D5.5×H3cm
２）毘沙門（毘沙門天）の高杯…武人の勇猛な姿ではなく
頬杖をついて腹這いになった毘沙門天。
宝棒も宝塔も手放してリラックスしている様子がユニーク。
約W5.2×D5.2×H4cm
３）蛭子（恵比寿天）の盃…魚籠を模った盃。
見込みは鯛が大胆にリアルに描かれています。
約W6×D6×H3.5cm
４）寿老（寿老人）...湯呑のように縦長い形。
巻物を巻き付けた杖とお供の鶴が描かれています。底が丸く安定性がない可杯（べく杯）。単体では自立せず、飲み干すまで置けない仕組み。ユーモアを感じる一品。
約W6×D6×H9cm
５）福禄寿の高杯…鹿が二頭描かれ、縁に金彩。
約W4.2×D4.2×H4cm
６）弁財天の盃…琵琶を模った盃。
約W8.5×D4.2×H2cm
７）布袋（布袋尊）の徳利…宝袋の形、見込みには布袋様が描かれています。
約W8×D4.5×H2.5cm
８）酌人の盃…七柱すべての名前と、それを象徴する小物が描かれた染付の盃。
先が尖って形で安定性がないのは、可杯（べく杯・飲み干すまで置けない）ならでは。あるいは占いのようなユニークな要素を持たせていたのでしょうか。七福神と晩酌をする人が揃って８揃というわけです。
約W6×D6×H3.8cm
飾っておいても楽しく、
もちろん実用しても話題になること間違いない座興盃です。
■注意点
・年代物・中古品等に理解ある方のみのご購入をお願いします。
・色相、ダメージなどの商品説明は当方の主観であることをご了承ください。
